ニュースリリース

慢性疲労症候群における神経毒の発見

アメリカCFIDS基金

Mail Magazine ME/CFS Information, No.59 and 62, 2002.11.27, 2002.12.18.


サイト:http://listserv.nodak.edu/scripts/wa.exe?A2=ind0211c&L=co-cure&F=&S=&P=865
原題:Neurotoxin Discovered in Chronic Fatigue Syndrome
著者:National CFIDS Foundation Inc.



2002.11.17-ニーダム、マサチューセッツ---毒物と天然産物に関する国際シンポジウム(2002.11.17−19、沖縄、日本)において、アメリカCFIDS基金の研究費によるHokama Yoshitsugi博士による研究成果の発表が行われ、強い神経毒である、シガテラ毒が慢性疲労症候群患者の血液に含まれていることが初めて明らかになりました。


「慢性シガテラ中毒は、慢性疲労症候群(CFS)の研究モデルとして既に知られているものです」とHokama博士は述べています。シガテラ毒は、毒性が強く、熱にも安定で、非蛋白質、親脂肪性ナトリウムチャンネル活性化剤であり、最も強力な生物毒のひとつと考えられています。抹消感覚や運動障害(知覚障害、疼痛、火照り、ヒリヒリ感、痺れ感などを含む)などの劇的な神経学的症状を呈し、頭痛、自律神経障害、複数の身体系の症状(胃腸障害、免疫障害、肝機能障害、心血管障害)、筋肉痛などの中心症状が生じます。


本研究で対象としたCFS患者の多くは、がん患者、肝炎患者、急性シガテラ中毒患者に比べて、毒素のレベルが高いことが明らかとなりました。定量検査の結果、毒素レベルは、1:5(最低)〜1:160(最高)であり、CFS患者の滴定結果は、最低で1:20、多くは1:40〜1:160の範囲内にありました。


Hokama博士は、「種々の疾患の血清における急性相脂質:Mab-CTXにより決定されたシガトキシン類似の抗原エピトープを持つ慢性疲労症候群、シガテラ中毒、肝炎、癌」の演題で、この研究成果の発表を行いました。Hokama博士は、ハワイ大学John A.Burns医療学校病理学講座教授で、数百本の論文に名を連ねており、魚毒に関する世界的権威として知られています。また、Hokama博士は、特定のモノクローナル抗体を用いた、シガテラ毒(Mab-CTX)に対する、患者血清膜組織免疫分析手法の開発者でもあります。CFSとシガテラ中毒の関係についてのこの研究は、アメリカCFIDS基金の研究助成によって行われたものです。


Gail Kansky(アメリカCFIDS基金会長)は、次のように述べています。「私達は、この発見が大きなブレイクスルーになると信じています。CFS/MEは、大変深刻な病気であるにもかかわらず、十分な予算もなく適切な医療も行われてません。いまだに多くの疑問やなすべきことがが残されていますが、このような研究により、最終的には、この疾患の理解へと向かって行くと私は考えています。そして、記念すべきその第一歩を示したという点で、Hokama博士らに感謝したいと思います」


CFSや本研究に関する詳細はこちらまで。

The National CFIDS Foundation
103 Aletha Road
Needham, MA 02492
phone: 781-449-3535
fax: 781-449-8606


参考
Full text: the Neurology of ciguatera article by Dr. John Pearn.
http://www.ncf-net.org/library/NeurotoxinJournalArticle.html



翻訳:Co-Cure-Japan, Jp-Care




シガテラ毒 ---アップデート---

Gail Kansky


サイト:http://listserv.nodak.edu/scripts/wa.exe?A2=ind0211d&L=co-cure&F=&S=&P=580
原題:Ciguatera Poison Updates
著者:Gail Kansky
所属:The National CFIDS Foundation, Inc.



日本で開かれた国際会議において発表された研究成果に関して新聞発表を行ったところ、アメリカCFIDS基金に、シガテラ中毒に関する問い合わせが数多く寄せられました。下記の情報は、お問い合わせをいただいた多くの医師や患者の方々の質問に対する答えになるのではないかと思います。


これまで、シガテラ中毒は、臨床診断のみによって診断が行われており、シガテラ毒の検査を行っている一般の医療機関は、現在、世界中どこにもありません。しかし、来年の一月初旬までには、ハワイ大学John Burns医療学校で検査が可能となります。専門家の方で詳細をお知りになりたい場合は、それ以後、同医療学校へお問い合わせいただくことができるようになるでしょう。


講演に関しては、会議参加者に広く受け入れられ、またこのニュースは世界各地からの参加者からも大きな関心を集めました。

本研究の被験者は、インクラインとリンドンビル(NY)の集団発症時の患者を含み、アメリカの様々な地域から集められたものです。急性発症した患者と徐々に発症した患者の双方を含み、年齢層も広範囲にわたり、罹患期間も異なっています。この研究のために送られたこれらのサンプルは、一連の検査で全て陽性を示しました。

そして、この毒素は、病気が進行して行くある過程で体内で作られると考えられ、また、CFS患者は、肝炎の患者に比べて、高い値を示していることが明らかとなりました。


この結果に関する論文は、これから6ヶ月以内に発表される予定です。アメリカCFIDS基金の会員に対しては、これまで同様、無料で別刷りをお送りいたします。

また、この件に関するお知らせは、 http://www.NCF-NET.org でもご覧いただけます。お知らせの最後にはシガテラ毒の神経学に関して解説した論文へのリンクもございます。

この件に関する詳細は、会員の皆様にお送りしているニュースレター冬号でご報告いたします。


皆様の健康を祈念して

Gail Kansky

President, National CFIDS Foundation, Inc.
103 Aletha Rd.
Needham, MA 02492-3931

http://www.NCF-NET.org


翻訳:Co-Cure-Japan, Jp-care



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